【足るを知る】家族、兄とわたし
今日は父の日なので、両親に会いに行ってきた
家庭の事情で大学時代から結婚するまでの7年、父と2人暮らしをしていたわたしは、兄弟の中で1番父のことをよく知っている自信がある
昔から家族の中のムードメーカー(のつもり)だった、わたし
年の離れた兄と姉が思春期になって、晩御飯の食卓から早々に去り自室にこもってしまうのが寂しくて悲しくて
もっと前みたいに皆でテレビを囲んで、皆がその場から離れたくないと感じているのが手に取るようにわかって、なんとなく誰もお風呂に向かわなかったあの頃に戻りたくて
「家族団欒なんて興味ないよ。つまんないし」って兄姉が思わないように
父と母がピリピリとした空気を出さないように
いつも家族の機嫌を損ねないように気にしてたなぁ
兄の反抗期時代は、頻繁に家の中で兄と母との、兄と姉との口喧嘩が起きていた
後になって思うのだが、兄は繊細で、意外と完璧主義で、また人の心の深いところを見抜く力があると思う
当時の兄にとって何がイライラの元凶だったのかは今も不明だが、勉強に身が入らなくなり成績が振るわなくなった頃から特に毎日イラついていて、弱い立場の妹にあたっていた
きっと妹たちの出来が良かった分、親から比較されて面白くなかったのだと思う
それにしても兄は不思議だ
とことん堕落しきったかと思えば、最近はなにか憑き物が取れたようにすっきりした顔で働いている
そんな兄にわたしはよく似ていると思う
●だらしがなくて自分に甘いところが特に似ている
●悪い結果をもたらしたのは他でもない自分自身なのに、いつも何かしら人のせいにしている
●自分に自信はないのだが、なぜかそんな自分を過大評価している
●夢見がちで理想が高く、発想が幼稚
●好奇心旺盛ですぐ夢中になるが、すぐに飽きる
→物事が長く続かない
●理想が高いので、目標設定が自分の能力に見合っていない
→ゆえに目標達成できず、満足感を得られない
→理想と現実のギャップが年々大きくなるばかりで、歳を重ねるごとに自己肯定感が低くなる
→過去の成功体験を想起しては「こんなはずじゃなかった」と、うまくいっていない現状と(対照ではないのに)比較する
→現在に集中できず、いまこの瞬間を楽しむことをしない、できない
→いま自分が幸せなのかどうかすらわからない
●自分が理想としていた姿は時とともに現実性を欠いて膨らみ続け、いまや実現不可能(元から)なのにも関わらず、その理想の姿に近づけない自分を責めている
→自分にとってどうなることが幸せなのかわからない
●(実現不可能な)夢を叶えれば幸せになれる、それを叶えられなければ不幸だと決めつけている
→これからも一生幸せだと心から感じられない
一生懸命もがいている
幸せになりたくてもがいている
自分なりに考え、ときには自身を奮い立たせて力を振り絞っている
理想の姿に向かっているつもりが、いつの間にか手足をバタバタと動かして溺れないようにもがいていた
現実の自分に飲み込まれてしまわないように
自分で自分を苦しめている
こんなんじゃだめだ
でかい理想や夢を追うことなんて、わたしにとっては自己否定の手段でしかない
発想が幼稚なわたしの理想は、何回人生やり直しても、101回生き返っても叶いっこない子どもの理想
その結果が今のわたし
じゃあわたしはこれからどうしたらいいのか
夢なんか捨てて
理想なんてビリビリに破いてしまえ
凝り固まった理想
歪んで偏った自己認識
少しずつほどいて、ゆるめてあげなきゃ
幸せな人生だったと思える晩年まで、幸せを感じられないなんていや
いまに集中しなきゃ、足元をよく見なきゃ
毎日まいにちベットに入って、喜びと自分への労いと感謝のきもちで眠りにつきたい
今日はベットで父へ感謝しながら眠ろう
父の日おめでとう